| 5−1,「ゴマ」を使って便秘改善2003/5 p48 |
3日以上便通がなく、便が出きらないような不快な感じ(残便感)がある・・・、こんなつらい便秘の症状でお困りの方は多いのではないでしょうか。 この便秘を引き起こす習慣には次のようなものがあります。
便意を感じても排便しない 大腸の内容物が直腸に溜まると、便意を感じ排便しますが、この便意を感じても排便をガマンする習慣を付けてしまうと、しまいには便意を感じなくなってしまって便秘になってしまいます。 食事の量が少ない 食事の量が少なく、中でも食物繊維が不足していると大腸へ送られる内容物の量が少なくなり、結果的に便の量が少なくなることで便秘の引き金になります。 水分が足りない 水分が足りないと、もともと大腸に入る内容物が硬く、大腸で水分が吸収される間に、更に硬い便となって、排泄しにくくなります。 ストレスなどの精神的要因 大腸の働きは自律神経という神経の働きによって行われていますが、ストレスが加わると、自律神経の働きが乱れるため、大腸の働きが乱れて便秘になってしまいます。 よって、このような習慣を改善することが、便秘を起こさないようにするコツになります。そして、日頃食べる食物にも便秘を改善していく方法があり、その食べ物の一つに、ゴマがあります。 そこで、今月はこのゴマについてお話ししましょう。
ゴマの発祥はアフリカのナイール川流域とも言われていますが、諸説色々あり、日本へはシルクロードの流れを経て入ってきたとも言われています。 このゴマには、多くの種類がありますが、種子の色によって黒色の黒ゴマ、白色の白ゴマ、黄褐色の金ゴマなどに大きく分かれます。 白ゴマは油の含有量が最も多く、江戸時代からゴマ油には白ゴマが使われてきました。黒ゴマは白ゴマに次いで油が多いのですが、これは特有の香りが強いのでゴマあえ、ゴマ塩など料理に主に使われます。金ゴマは、さらに香気はよいのですが、生産量が少なく高価であるために、一般にあまり用いられないようです。 このゴマの働きについては、江戸時代に人見必太という人が書いた本朝食鑑という書物に「黒胡麻は腎に作用し、白胡麻は肺に作用する。倶に五臓を潤し、血脈(血管を血液がめぐること)をよくし、大腸、小腸の調子を整える」と書かれています。 つまり、ゴマの種類によらず、身体の内蔵機能・血行を良くし、中でも腸の働きを整える働きがあるというわけです。 また、漢方薬の原料としても利用され、滋養・強壮・便通を良くする働きがあるといわれています。実際、ゴマに含まれる食物繊維は11%あると言われ、野菜に比べても非常に高い割合になっています。また、ゴマのタンパク質は良質で、微量栄養素のマグネシウム、銅、亜鉛、鉄、カルシウムなどのミネラルも多く含まれています。 これらのことから、便秘の改善、総合栄養剤として、滋養強壮の働きがあるのもうなずけます。 ただし、ゴマはミネラルを多く含んでいますが、それらの利用率を悪くするシュウ酸などの成分も共に含んでいます。そのため、多量に摂取してもミネラルと結合してしまい、排泄されることもありますから、少量ずつ毎日取るのが効果的です。 又、ゴマの外皮は硬いので、粒のままでは消化吸収率は劣ります。出来れば、煎ったゴマをすって使う方が、栄養学的に良いと言えるでしょう。 なお、ゴマ自体にはビタミンEが含まれているため、酸化しにくいのですが、すりごまを放置すると香りは飛び、炒りたてをその都度すって使うのが良い方法です。どうしても面倒な場合は卓上ゴマすり器を利用したり、1週間分ずつを煎って密封容器に入れて冷凍しておくのも一法です。 ゴマを上手に使って、健康で、快便な毎日を送ってみてはいかがでしょうか。 |
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