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メタボの影響・・・こんなところにまで!?

近年、頻繁に話題に取り上げられているメタボリックシンドローム。その対策のため、健康食品や健康器具、医薬品など・・・メタボリックシンドロームをターゲットにした市場が、どんどん膨らんでいます。

ところで、メタボリックシンドロームという言葉を近頃になってよく耳にしますが、その概念は1980年代後半の頃から存在していました。

従来、心筋梗塞の原因となる動脈硬化は、肥満や高脂血症、糖尿病、高血圧といった危険因子がそれぞれ単独で作用するものと考えられていました。

しかし、研究が進んでいくうちに、単独ではなく、複数の危険因子が関連し合って動脈硬化を促進させるのではないかという新しい考え方が生まれ、当時は「内臓脂肪症候群」「シンドロームX」「インスリン抵抗性症候群」「死の四重奏」といった言葉で表現されていたようです。

その後、アメリカのリーブンという研究者が提唱した概念が最も広く評価され、メタボリックシンドロームとして、世界中に知れ渡るようになったのです。

さて、このメタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積が背景にあって、高脂血症や高血糖、高血圧などを招くことは知られています。

ところが、ここ最近、脳にも影響を与えると、ある大学の研究チームが発表しました。

その結果によると、メタボリックシンドロームの人は、そうでない人に比べて、脳の「白質病変」の見つかる割合が約2倍も高いようなのです。

脳は、大脳、脳幹、小脳という3つの部分からなっていますが、大脳は、外側の層が大脳皮質(灰白質)、内側の層が白質に分かれています。大脳皮質には神経系の神経細胞のほとんどが集まっており、それらと連携する神経繊維が白質に集まっています。

この白質の組織のすき間が広がって水分がたまり、血管が減って血流障害を引き起こしている状態が「白質病変」です。白質病変は進行すると、認知機能が低下したり、脳卒中が起こりやすいと言われています。

ただこの白質病変では、脳組織が死滅しているわけではないため、メタボリックシンドロームを治すことによって、脳の機能も改善される可能性があり、今後も研究が進められていくようです。

内臓脂肪に注目が集まるようになり、メタボリックシンドロームが与える影響についても次第に解明されてきましたが、最近では身体に与える影響だけではなく、経済的な影響に関するデータも出ています。

例えば、標準体型の男性が20kg太った場合、年間の医療費が1.3〜2.5倍も跳ね上がるとか・・・。太ることによって糖尿病や高血圧を起こし、長期に渡って血糖降下剤や降圧剤の使用が必要となるため、その分医療費がかさんでしまうのです。

現在、中高年男性の半数がメタボリックシンドロームと言われています。その世代の男性にとっては、経済的な負担ものしかかってくるわけです。

ご存じのように、メタボリックシンドロームは偏った食事や運動不足など日頃の生活習慣から引き起こされます。

健康食品や医薬品ばかりに頼る対策ではなく、メタボリックシンドロームが与えるさまざまな影響を認識した上で、生活習慣の改善に真剣に取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。

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