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7−1,手頃な食べ物「もやし」を使って膀胱炎のつらい症状に・・・2003/7 p48

 7月といえば皆さんは何を連想されるでしょう?真夏、海水浴、夏祭り・・・などなど。
 7月といえば、「暑さ」をイメージしますが、実際の生活の中では「暑さ」だけではなく、冷房のかけすぎによる「寒さ」もあるのではないでしょうか。
 この「寒さ」は身体に負担をかけて「冷房病」と呼ばれる病気を引き起こしてしまいます。中でも女性の場合、冷房病による冷えによって膀胱炎などの排尿の苦情を起こしやすいという方は結構多いかと思います。
 膀胱炎は細菌感染が原因といわれていますが、本来膀胱炎は細菌に対して抵抗力を持っていて、細菌が侵入してきても膀胱炎になることはまずありません。
 ところが、無理をして疲れたり、冷房による下半身の冷えによって血行不良が起こると、膀胱の抵抗力が落ちて容易に細菌感染してしまいます。
 これらの原因が絡まって、この時期に痛みや排尿のつらい症状が起こってくるのです。
 そこで、今月は膀胱炎などの排尿の苦情に用いて良い食べ物、大豆「もやし」についてご紹介しましょう。
 まず、もやしの原料である大豆について紹介してみようと思います。
大豆の起源には、満州ーシベリア説や中国華南説があり、ハッキリと特定されてはいませんが、日本には弥生時代に水稲と共に、あるいは少し遅れて伝わったと考えられています。現在では世界的に広く栽培されていて、アメリカ、中国が主産地になっています。

 この大豆、別名として畑のお肉と呼ばれるくらい良質なタンパク質が豊富で、特に人間が体内で作れない8種類のアミノ酸がバランス良く配合され、またビタミンも豊富に含まれた栄養価の高い食べ物です。
 この大豆を温度調整した暗室で発酵させたものが大豆「もやし」です。
 もやしは芽を出させる意味の「萌やし」が語源で、芽が出る時のエネルギーがこの中に詰まっているという意味があるそうです。
 このもやしには大豆にはないビタミンCも生成され、これまた大豆以上の栄養価の高い食品といえます。 さて、もやしは昔から食物だけでなく、もやしの乾燥品は薬としても活用されていて、2000年以上前に中国で作られた「神農本草経」という書物に、大豆黄巻(ダイズオウケンまたはダイズオウカン)という名前で、漢方薬の原料として記載されています。
 このもやしの働きについては、中国は明の時代、李時珍という人がまとめた「本草綱目」という書物に「胃中の積熱を除き、水病の脹満を治す」と記載されています。
 つまり、胃腸の働きを整えて、体内の水分代謝異常による種々の症状を改善する働きがあるという意味です。
 また、参考までに大豆の働きもこの本草綱目にどのように記載されているかご紹介しましょう。
 大豆は「中を寛にし、気を下し、大腸を利し、水脹、腫毒を消す」と書かれています。つまり、胃腸を健やかにして、体内の水分代謝異常による種々の苦情を改善すると云うことになります。
 このように大豆には体内の水分代謝を良くする働きがあるわけですから、大豆から出来たもやしが、体内の水はけを良くするのもうなずけます。
 そこでこの、もやしを使った料理についてご紹介しましょう。
もやし炒め 
@油揚げは油抜きにして太めの千切りにする。
A豚肉も太めの千切りにする。
Bフライパンで豚肉を炒め、油揚げ、もやしを加えて炒め合わせ、オイスターソースで味を付ける。
 もやしは手軽で安価な食材であるだけではなく、ラーメンにのせても良いし、みそ汁に入れてもよし、炒め物にしても良いと云った、色々な料理に美味しく活用できる便利な食材です。
 この大豆「もやし」を上手に使って、この時期に起こる排尿の苦情が少しでも楽になるように料理の工夫をしてみてはいかがでしょうか。
2003/7 p48

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